プログラミングの基礎知識を習得しつつ、グループワークを通して、課題やテーマを設定しました。
<課題の背景>
「住み心地ランキング」1位の街の王寺町ですが、高齢化の問題などの問題もあります。
より良い王寺町を目指して、身近な生活の中の課題を話し合っていくうちにペットの話になりました。普通のペット犬やサポート犬では、
◯世話が大変(高齢者や体の不自由な人)
◯盲導犬、聴導犬、介助犬は、必要としてる人の数に対して少ない
◯費用がかかる(ペット犬なら毎月一万円程度は必要)
◯死んでしまうのが悲しい
という背景があるということになりました。そこで、
◯世話の必要がない
◯盲導犬、聴導犬、介助犬といった機能
◯費用がかからない
◯死なない最強の犬
そんなペットのロボットを開発してみようと決めました。
目標
◯子どもから大人まで全世代の癒しになり、心に寄り添うロボット
◯小さな子どもでも持ち上げられ、乱暴に扱っても壊れにくい
◯高齢の方でもしゃがむ・腰を曲げるといった動作をせずに世話ができる
◯防犯機能を付けて家の安全を守る
◯飼い主の異変に気付き、何かがあれば柔軟な対応ができる
◯動作時に機械的な音が鳴らない
◯盲導犬や聴導犬のような介護的な役割も果たす
費用対効果
◯盲導犬、聴導犬、介助犬の不足を補うことができる
◯ペットロスによる精神的負担を減らせる
◯世話をする上での身体的、経済的負担を減らせる
こんなペットロボットがあれば素晴らしいのではないかということで、EV3を使ってプロトタイプの作成と改良を繰り返していきました。
ペットロボットの機能
◯障害物を検知する
→検知したら停止、吠える
→検知しなくなったら前進
◯カラーセンサーによるモード切替
→緑:番犬モード
→青:かけっこモード
→黄:盲導犬モード
公園での散歩や走り回る機能、障害物を検知すると止まったり、番犬のような防犯機能は実装できたが以下の点で問題が残りました。
問題点
◯障害物の検知がうまく反応できない
◯動きが機械的になってしまう
◯モード切替がスムーズにできない
◯階段といった段差、風呂といった水回りが対応できない
まとめ
地域企業との連携や身近な生活課題を取り上げ、ロボットの開発等に取り組む中で、普段の学校生活では関わらない「人」と関わることができ、とても楽しかったです。なにより「人」に喜んでもらえた時、私たちも嬉しい気持ちになりました。その中でも、zoomや研究発表で吉野高校や北海道旭川農業高校など他校の方々との交流がありましたが、もっと他校の方々とも顔を合わせた活動をしてみたいと思いました。普段、学校で学んでいる知識や技術が「人」の役に立てて嬉しかったです。