私たちの設定したテーマは「STEAM×健康×中之条かるた」です。
本校が群馬県吾妻郡中之条町にあり、班のメンバーの一人が中之条町民であることから、中之条町の魅力がたくさん掲載されている郷土かるた「中之条かるた」を活用して健康になれたら良いのではないかと思い、このテーマに設定しました。
実証事例 Playful steAm Series
更新日: 2022.11.29
私たちの設定したテーマは「STEAM×健康×中之条かるた」です。
本校が群馬県吾妻郡中之条町にあり、班のメンバーの一人が中之条町民であることから、中之条町の魅力がたくさん掲載されている郷土かるた「中之条かるた」を活用して健康になれたら良いのではないかと思い、このテーマに設定しました。
「中之条かるた」は、その名の通り中之条町の郷土かるたであり、合併による中之条町誕生40周年を記念して作成されました。読み札は,町民からの公募をもとに作成され、郷土史研究家や文化人、教職員等、作成員の方々が検討を重ねて完成しました。読み札は、奈良秀重氏の書、絵は伊勢町出身の画家鈴木ひでさんによるものです。
このテーマについて探求するにあたり、まずはじめに「中之条かるた」をどう活用するかを考えました。班のメンバーで話し合ったところ、
・実際にかるたをしてみる
・かるたの札を通して中之条の歴史を学ぶ
・札の場所に実際に行ってみる
・札の場所でスタンプラリーをする
・プログラミングをしてweb上でカルタをする
などの意見が出ました。そして、話し合いの結果、最終的には、観光的な要素を盛り込みながら札の場所を訪れるという内容でプランを立てました。
次に行ったことは、使えそうな札、つまり、実際に訪れることが可能な場所について書かれている札の選択です。それぞれの札には実在する寺社や有名な建造物、はたまたいろいろな現象まで、多岐にわたる内容を書いたものがあるので、班のメンバーで実際に使用できそうなものを検討しました。
札の場所を訪れる計画を立てるにあたって、時間や距離などを考慮して、現実的に回れるルートについて検討しました。それらの作業を経て、実際に写真を撮影しながら現地に行ってみて、プランを実行することを想定したリハーサルを行いました。
リハーサルを兼ねた下見の際に撮影した写真をもとに、訪問するいくつかの札について説明します。
札の場所を訪問する際に休憩をする場所が必要だと考え、tsumujiという町の交流センターを休憩場所として選びました。tsumujiは「楽しい」が集まる場所で、様々な商業施設が入っており、子供連れやカップルなどに人気です。時期によってはイベントなども行われています。
これらの場所をまわることで、どれくらい健康につながるのかを考える必要があります。今回のリハーサル時に使用した歩数計の結果は画像の通りです。今回のルートを歩いた際の歩数は9000歩を超えていました。
この結果について、私たちは昨年度中之条研究について学習しました。中之条研究とは、歩数と運動強度と健康との関係についての研究の第一人者で、東京都健康長寿医療センターの青栁幸利(あおやぎ ゆきとし)先生が行った研究で、1日8000歩以上歩くことが健康に繋がるという結果を示すものです。この結果から、今回のルートを歩くことが健康につながると考えました。
一通りの探究の後、その結果をまとめて科の中で発表しました。
画像は、その発表した時に他の班のメンバーからもらったアドバイスです。
いくつか例を挙げると、
「地元のことを題材にしていたのでいいと思った。」
「他のルートを作るといいと思った。」
などの感想やアドバイスがありました。自分たちだけで考えていては気づかないこともあり、今後の探究活動の参考になることをたくさん教えてもらいました。
探究活動は継続中ですが、ここまでの活動の一番の成果は
「中之条かるた」をベースにした探究活動をすすめていくことで、中之条町の良さを知ることができていることです。今後は作成中のかるたマップをさらに完成に近づけ、実際に活用できるものにしていきたいと思っています。
経済産業省「未来の教室」
経済産業省では新しい学習指導要領のもと、1人1台端末と様々なEdTech(エドテック)を活用した新しい学び方を実証する事業を進めています。EdTechやSTEAM等、学びの最新動向についての情報を提供しています。
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2025年開催 大阪・関西万博の「いのちを高める」テーマ事業プロデューサーでもある中島さち子が発端に、STEAM教育のためのメンター育成や、マッチングプラットフォームの構築、STEAM教育関連コンテストの開催などに取り組んでいます。