この活動の一番初めに「みなさんは、10年後女川町に住んでいますか。」という問いかけました。すると、約8割の児童が「住んでいない」と答えました。理由を聞くと「仕事で別の場所に住んでいるから」という回答が多かったのです。また、「都会に住みたいから」などという意見も多かくありました。この意見を聞いた後に、「やりたい仕事や好きなお店があれば、女川に住んでいたいですか?」と聞いてみたところ、ほとんどの児童が女川に住みたいということでした。
その後、鈴鹿先生とオンラインで、徳島のまちづくりの実践事例を紹介していただきました。そして、その後、自分たちの地元女川に目を向けて、女川の魅力を再発見していく方向で進めていきました。10年後の女川町をどんなまちにしたいかを考え、グループで活動を進めていきました。その活動の中では、四国大学の大学生とオンラインでつながり、ファシリテートしてもらい進めていきました。それぞれのグループで考えたまちづくりをプレゼンテーション資料にまとめ、お互いに発表しました。女川湾をジップラインで横切る(宮ヶ崎〜小乗浜方面)アクティビティー、海中レストランや女川の食と被災地の観光を合わせたバスツアーを企画しているグループなどがありました。
本来のねらいでは、児童が考えたまちづくりを女川町の大人の人たち、役場の方たちにも発表し、伝える予定でしたが、残念ながら新型コロナウィルス感染症の流行により、オンラインでも計画通りに進まず、教室で児童同士の発表のみになりました。